コロナ禍を持ちこたえて施設利用者も戻り、13年ぶり黒字化を達成した昨年、「事業再生のフェーズが完了した」と内外にアピールしたフェニックスリゾート。親会社変更により、本県観光をけん引するリゾート施設は再び大きな転換点を迎える。
事業再生めど 決め手 「提案受け議論尽くした」
フェニックスリゾートが運営するシーガイアコンベンションセンター(左)とシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート=宮崎市山崎町
宮崎市の大型リゾート施設「シーガイア」を運営するフェニックスリゾート(同市)が12年ぶりに米国資本に委ねられるニュースが駆け巡った10日。
「質問が出ると思うので先にお答えする。売却がなぜこのタイミングか」。親会社・セガサミーホールディングス(HD、東京)の2024年3月期連結決算会見で、里見治紀社長は質疑応答に入る前にそう切り出し「正直、(里見治)会長も私も売りたいとは思っていなかった」と続けた。
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売却の行方 シーガイア 外資へ