県と県教委、県内26市町村の雇用だけで8千人超とされる非正規公務員。採用が抑制される正規職に代わり、増大かつ多様化する行政事務や教育指導を担う欠かせない存在になっている。その半面、2020年4月の会計年度任用職員制度導入後も劣悪な待遇は改善されず、追い詰められている非正規がいる。住民サービスの根幹も左右する非正規公務員の実情を追った。
1.シングルマザー
日給下がり生活困窮
日給の大幅な引き下げにより非正規の女性が退職した県立看護大=宮崎市
宮崎市内のアパートで、高校3年の長男、中学3年の次男と暮らすシングルマザーの40代女性。同年9月から、県立看護大事務局で非正規職員として働き始めた。2人の息子の大学、高校進学を控えて生活資金はぎりぎりだったが、同大学では教官の補佐やスケジュール調整などの業務にやりがいを感じていた。
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