みやざき完熟きんかん編(下)
2019年2月1日
トップランナー 産地維持へ一丸
「たまたま」解禁の初競りでは1箱5万円と過去最高値がついた=1月15日、宮崎市中央卸売市場
ビタミンの栄養機能を表示販売
「皮ごと生で食べるので栄養価が高い。贈答用だけでなく、消費者が手にしやすい売り方も大事」。県果樹振興協議会きんかん部会(257戸)の河野利泰部会長(63)=宮崎市高岡町=は「たまたま」のブランド力向上を目標に掲げる。
今年、栄養機能食品として売り出した「たまたま」
直面する世代交代 消費拡大目指す
河野部会長は「きんかんは昔から風邪の予防・回復など、体に良いイメージが定着している。栄養素を表示し、家庭向けに販売することで消費拡大につなげたい」と強い期待を寄せる。
県果樹振興協議会きんかん部会の河野利泰部会長(右から2番目)とJA宮崎中央ハウス金柑部会の皆さん
宮崎はひとつ ブランド守り抜く
出荷量460㌧とトップシェアを誇るJAはまゆうハウスきんかん専門部(79戸)では若手生産者による受託作業班が活躍する。女性や高齢者が困難な剪定やビニール張りを請け負う。「年に一度しかできない作業を何度か経験することでスキルアップにもつながっている」とJAはまゆう営農指導課。
「価格を安定させ、若手の士気を上げたい」と話す長渡孝二副部会長
「県全体で盛り上げ、ブランドを守り抜く」と河野部会長、長渡副部会長は口をそろえる。
宮崎はひとつー。持ち前のチームワークを生かし、トップランナーとして走り続ける。