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長期戦に焦りと疲労 作業員の負担軽減課題

2011年1月29日
 本県の高病原性鳥インフルエンザ問題は28日、新たに2カ所で感染疑いが確認されるなど拡大の一途をたどる。すでに宮崎市の1例目の殺処分開始から1週間以上が経過。県、関係団体、自衛隊など延べ2890人を動員する長期戦となり、関係者には焦りと疲労が募る。感染リスクの高さに、専門家は養鶏場に対し「根気強い防疫を」と呼び掛けている。

 県畜産課が開いた会見。岩崎充祐家畜防疫対策監は「事態が毎日急展開している」と言葉を絞り出した。

 県は昨秋、北海道での発生を受け、インフルエンザワクチンを接種した職員900人をリストアップし、万が一の発生に備えていた。

 ただ、リストは2007年の県内発生(3例、20万羽)と同規模を想定したもの。ある農政水産部職員は「2、3回動員された職員はかなりまいっていて、自衛隊や団体に随分助けられている。口蹄疫のようだ」とうなだれた。

 県健康増進課によると、殺処分前の健診で血圧が高すぎたり、風邪気味だったりするため医師の判断で当日の作業から外れる職員が連日数人から十数人出ている。

 県は28日朝に着手する川南町の養鶏場の殺処分にも自衛隊三百数十人を動員予定。担当者は「最速のチームで作業を終わらせたい」と、短期決着で作業員の負担軽減を図る。

 ただ、感染経路がはっきりしないまま、感染は広域化している。宮崎大農学部の後藤義孝教授(獣医微生物学)は「養鶏場周辺の野鳥の数が異常に多く、どこにでもウイルスがいるような危険な状況」と指摘。口蹄疫では殺処分を前提にワクチンを接種した後、一部農家が消毒への意欲をなくしたことに触れ、「ここが踏ん張りどころ。野鳥の侵入防止策や消毒を根気強く続けてほしい」と呼び掛ける。

■尾鈴マラソンを防疫考慮し中止 都農町

 都農町は28日、町内での高病原性鳥インフルエンザ発生を受け、2月11日に開催予定の第43回都農尾鈴マラソン大会(同実行委員会主催)の中止を決定した。今年は県内外から2457人がエントリーしており、ゲストランナーで元旭化成の千葉真子さんも出場する予定だった。

 大会当日は鶏などの移動制限が解除されておらず、防疫面を考慮して中止を決めた。すでに県外の参加者には電話で中止の意向を伝え、県内の参加者については文書を発送する。

 大会は都農神社を発着点に3、5、10キロ、ハーフマラソンの部があり、小学生から高齢者まで毎年2千人超が参加。起伏が少なく初心者も走りやすいコース設定と、都農ワインや地元農産物など豪華な参加賞が人気を呼び、県内を代表する市民マラソンとして定着している。町社会教育課は「残念だが、理解していただきたい」と話している。

■環境フェスタは中止

 西都児湯地区4R推進協議会は、2月6日に西都市南方の西都児湯クリーンセンタープラザで予定していた「再生の森 環境フェスタ2011」を中止とした。

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