こだわりの焙煎(ばいせん)コーヒーと 小麦が香るパンを販売
2025年02月06日掲載
江藤 朱美さん
『ヒノマルコーヒー』 店長兼パン部長
宮崎市佐土原町でコーヒーと手作りパンのお店を経営している江藤朱美さん。以前は歯科衛生士として働いていましたが、細やかな気配りが必要な作業が多く、自分には向いていないと悩んでいたそうです。「少しでも穏やかに働きたいと思ったのと、パンを食べることが大好きだったのでパン屋になりたいと思ったんです。一生続けられる仕事だと思いました。それで仕事を辞めてパン作りの専門学校に通い始めました」。
卒業後に就職したパン屋で約10年間経験を積んだ江藤さんは、2023年に夫婦で『ヒノマルコーヒー』をオープン。旦那さんが焙煎(ばいせん)する豆を使用したオリジナルブレンドのコーヒーや、風味豊かなパンの数々にはファンが多く、市外からもお客さんが訪れます。
店内では、かわいらしい食器や雑貨なども販売するほか、イートインスペースやキッズスペースを設けて、お客さんが心地よく過ごせる空間づくりを目指しています。
家族と協力しながら長く愛されるお店に
5歳と8歳のお子さんのママでもある江藤さんが、お店と家事、育児を両立できているのは自身の工夫と家族の協力があるからこそ。例えば、前日に生地を仕込み、時間をかけて発酵させる「低温発酵」を行うことで朝の時間を確保しています。「低温発酵にすることで香ばしいパンができあがり、家事をする時間もできるので一石二鳥です」
また、忙しい午前中には、実家から母親がレジ作業を手伝いに来てくれたり、旦那さんが子どものお迎えを担当したりと、家族で江藤さんをバックアップしています。
「自分のお店なので、お客さんと直接やり取りができて楽しいですし、そこで“おいしい”という声をいただくとやりがいにつながります。今後も今の形でお店が続いていって、たくさんのお客さんが来てくれるとうれしいです」とコーヒーをいれながら笑顔で語ってくれた江藤さん。これからも長く愛される居心地の良いお店としておいしいコーヒーとパンを提供し続けます。