臍・鼠径ヘルニア

宮崎県医師会 小児科医会 柳辺秀一

2024年06月06日掲載

臍(さい)ヘルニア

臍ヘルニアとはいわゆる“でべそ”のことをいい、突出したへその中に腸管が飛び出した状態です。新生児の約10人に1人の割合で発症します。治療をしなくても1年で80%、2年で90%が自然に治るといわれていますが、ご家族が希望するへその形までは治らない場合があります。

臍ヘルニアの治療は、ヘそに綿球やスポンジなどを押し当てて固定する「圧迫療法」を生後1カ月〜4カ月頃に開始します。無治療だと、生後約8カ月で治癒するところが、治療をすると2カ月で70%、3カ月で90%が改善するといわれています。デメリットとして、テープや圧迫に伴う皮膚卜ラブルが生じたり、圧迫部位に腸管が巻き込まれて壊死(えし)したりすることがあります。

1歳を過ぎても治らない場合や、見た目が気になる場合は、手術を考えて小児外科の先生に紹介します。

鼠径(そけい)ヘルニア

鼠径ヘルニアとは、足の付け根や陰嚢に腸管や臓器が飛び出してきて腫れる状態で、子どもの外科手術では一番多い病気です。出入口が狭く、飛び出した腸管や臓器が戻らなくなる合併症を嵌頓(かんとん)といいます。腫れが固くなって激しく泣いたり、嘔吐したリする場合は、慌てず抱っこなどして泣かさないようにして、速やかにかかりつけ医の病院に連絡するか、小児診療が可能な夜間救急病院を受診してください。

1歳未満の鼠径ヘルニアは自然に治ることもあり、1歳頃(嵌頓する場合はより早期)に予定手術となることが多いため、それを見越して小児外科の先生に紹介します。

手術について

手術はいずれも、へそや足の付け根を約1〜2cm切って、出てきた腸管・臓器を戻して入り口を閉じる手術です。よリ小さい傷で行える腹腔鏡手術もあります。小児外科の先生がその子に合ったやり方で治療してくれるので安心して任せられますよ。

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