子どもの近視対策

宮崎県医師会・眼科医会 廣瀬英里香

2022年05月19日掲載

文部科学省発表の令和元年度学校保健統計調査によると、令和元年度の「裸眼視力 1.0 未満の者」の割合は、小学生が34・57%、中学生が57・47%、高校生が67・64%と昔と比べて増加傾向にあります。

 遺伝や環境の影響などにより小学校~中学校くらいで始まる近視を「単純近視」といい、在学中に発生することが多いので「学校近視」ともいわれます。大部分は眼軸という目の長さが長すぎることによる「軸性近視」で、他にも角膜・水晶体の屈折力が強すぎる「屈折性近視」などがあります。

 近視の原因には、遺伝的な要素と環境が関係すると考えられています。片親が近視であれば2倍、両親が近視であれば両親が近視でない人の7~8倍発症率が高くなると言われています。テレビやゲームを長時間続けており途中で休憩を取っていないこと、タブレット端末などを目に近づけていること、屋外で過ごす時間が少ないことなど、日常の生活習慣も関係します。

 ごく一部の近視は「病的近視」といい眼軸が異常に長く、また眼球が大きくなり網膜が引き伸ばされて非常に薄くなっているため、網膜の中心部がひび割れや出血によって萎縮したり、網膜が眼底から剥がれてくる「網膜剥離」などの症状を起こしたりすることもあるので注意が必要です。

メガネなどによる矯正や新しい近視抑制治療も
 
 近視の矯正は、メガネやコンタクトレンズを用いて行われるのが一般的です。単純近視なら、メガネをかければ正常の視力まで矯正できます。眼科医に目の病気や異常などを検査してもらい、適切なメガネやコンタクトレンズを処方してもらいましょう。他に角膜の中心部分を削るレーザー治療もありますが、こちらは18歳未満は適応外となります。最近では低濃度アトロピンという目薬や、オルソケラトロジーという夜間にハードコンタクトレンズを付けて日中は裸眼で過ごすことが可能になるといった新しい近視抑制治療もありますが、いずれの治療でも受ける場合は十分説明を聞いて納得してから受けましょう。

MEMO

小学生3人に1人が裸眼視力1.0未満


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