がん

宮崎県医師会・外科医会 土居浩一

2021年10月21日掲載

不幸にもがんが見つかってしまったら、「今後どのように治療が計画されるのか」と不安に駆られる方が多いと思われます。

がんの治療といえば、腫瘍やリンパ節を摘出する手術、抗がん剤などの薬剤による治療、腫瘍に照射する放射線治療が思い浮かぷと思います。

がんの治療は、がんが発生した臓器やがんの進行度によってさまざまです。白血病以外の多くのがんは、腫瘍の範囲が限られていれば手術が選択されることが多く、主病巣以外の臓器に転移があれば抗がん剤治療が選ばれることが多いです。しかしながら、がんの種類によっては、手術よりも放射線治療の効果が優れていることもありますし、抗がん剤よりもホルモン治療が適していることもあります。

近年のがん治療は、国内および国外の臨床試験やがん治療の研究結果を基に、がんの種類や進行度に応じて治療の方法を決められるようになりました。「診療ガイドライン」という言葉を聞いたことがある人もいると思います。このガイドラインに沿って治療が行なわれることで、適切ながんの治療が全国的に統一して行われるようになりました。

患者に負担の少ない手術・治療が増加

薬による治療に関しては、以前は抗がん剤が主体でしたが、近年分子標的治
療薬(がんの増殖や転移に必要な分子を特異的に抑え込む薬)や免疫チェックポイント阻害剤(体内の免疫力を生かしてがんを治療する薬)も使用されるようになり、肺がんのように治療効果が著しく改善したがんもあります。

手術に関しては、お腹や胸を大きく開けて行う開腹手術や開胸手術から、腹腔鏡手術や胸腔鏡手術〔開腹や開胸せずに小さな穴を複数開けて、そこから鉗子(かんし)と呼ばれる手術用具を用いて行う手術〕の割合が増加しており、術後の痛みを中心とした体への負担が軽くなる患者さんも少なくありません。

がんの治療は日々進化して、生存率も向上してきています。これからもがん治療の成績を向上するためには、医療者側の努力も必要ですが、皆さんが定期的ながん検診を受けることも大切です。がんをより早い段階で発見し、より治りやすい状態で治療を受けることが、がんによる死亡率の低下につながります。

MEMO

進化するがん治療 生存率向上に寄与


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