がんの予防

宮崎県医師会・外科医会 大友直樹

2021年04月22日掲載

日本人の50%が一生のうち一度はがんになるというデータがあります。
がんの治療は長くてつらい闘いです。死への恐怖、お金も時間もたくさんかかります。治療にあたる医師として、がんと闘う患者さん、ご家族には心からの敬意を払います。でも、できればつらい思いはしたくない、がんにはなりたくないというのが本心ですよね。

生活習慣の見直しでリスクは半減

果たして、がんは予防できるのでしょうか?
全てのがんを予防することはできませんが、日本人男性の53.3%、女性の27. 8%は「生活習慣」や「感染」が原因でがんになったと考えられています。すなわち、健康的な生活を送ることや感染対策を行うことによって、発症リスクを抑えられる可能性があるということです。
国立がん研究センターをはじめとする研究グループでは、
①禁煙する
②食生活を見直す
③適正体重を維持する
④身体を動かす
⑤節酒する
の5つの生活習慣を実践することで、がんのリスクがほほ半減することを報告しています。

検診受診で早期発見・早期治療

また、日本人のがんの原因として、女性では1番、男性でも2番目に多いのが「感染」です。
以下のウイルス・細菌とがんが関係していることが分かっています。

①B型.C型肝炎ウイルスと肝がん
肝炎ウイルス検査で血液を調べることで感染が分かります。ウイルスを体内から排除する治療薬があります。

②ヘリコバクターピロリ菌と胃がん
胃がんリスク検診で検査が可能で、ヘリコバクターピロリ菌を除菌すると胃がんの発生率が減少することが分かっています。

③ヒトバピローマウイルスと子宮頸がん
性交渉前に子宮頸がんワクチンを打つことで子宮頸がんを予防する可能性が報告されています。

④ヒトT細胞白血病ウイルス1型と成人T細胞白血病・リンバ腫
血液を調べることで感染が分かります。母親から赤ちゃんへの感染は主に母乳からの感染なので、育児ミルクを与える、3 カ月以内の短期間に限って母乳を与える、冷凍した母乳を与えるといった3つの方法が有効です。

しかしながら、全てのがんが予防できるわけではありません。それらのがんを早期に発見するために、がん検診を受けましょう。

MEMO

生活習慣と感染対策で発症リスク抑制


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