子どもの誤飲

宮崎県医師会・小児科医会 澤大介

2021年04月15日掲載

 乳幼児に多い事故の一つに誤飲があります。生後6カ月頃になると、手にした物を何でも口に入れます。口に入れた際に刺激がある物であればすぐに吐き出しますが、刺激が少なく小型の物は飲み込んでしまう可能性があるので、注意が必要です。

ボタン電池を誤飲したら直ちに医療機関へ

 飲み込んだボタン電池が食道や胃の内壁に張り付くと、電気分解によってできたアルカリ性の液体が粘膜を溶かして化学熱傷を起こします。このアルカリ性の液体は強力で、食道や胃の壁を短時間で傷つけます。1個でも重症化する恐れがあるので、誤飲した可能性がある場合は直ちに医療機関を受診しましょう。

磁石の場合手術を要することも

 1個の磁石であれば問題なく消化管を通過しますが、複数個となると消化管壁を挟んで互いにくっつき穿孔(せんこう)、瘻孔(ろうこう)形成、捻転(ねんてん)、閉塞、腸壊死など消化管損傷をもたらし、外科的治療(手術)が必要になってくる場合もあります。

 近年は超小型で強力な磁力を持つネオジム磁石があります。これは工作やアクセサリーの材料として百円ショップなどで簡単に手に入り、また玩具(マグネットボール)として数百個単位で販売されています。小さい物だと3~5㎜程度の大きさの球状なので、非常に飲み込みやすく、数個行方不明になっても気付きにくいです。

子どもの手の届かない場所に保管して

 子どもが飲み込んでしまう物は他にもたくさんあります。薬品やたばこの誤飲も大変危険です。直径が約4㎝(トイレットペーパーの芯の直径)以内の物は子どもの口の中に入ります。まずはそれらの大きさの物や危険な物は、簡単に手が届かない所に保管しましょう。2~3歳になると椅子など足場を使って高い場所の物を取ったり、引き出しなどを開けたり、大人や年上の兄弟姉妹の真似をします。より注意が必要です。万が一何か飲み込んでしまった場合は、かかりつけ医などの医療機関に相談してください。

MEMO

危険物は必ず手の届かない場所へ


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