膠原(こうげん)病

宮崎県医師会・内科医会 松山幹太郎

2020年09月03日掲載

 「膠原病」と聞くと、「高原病」すなわち「高山病」と勘違いする人が多くいます。膠原病の“膠”は「にかわ」とも読みます。膠とは、獣や魚の皮や骨を水で煮沸し、その溶液からコラーゲンやゼラチンを抽出したものです。用途としては、接着剤や染色として使われています。膠原病とどうつながるかというと、膠原病の本体は人の細胞を支えている膠原繊維(大まかにいうとコラーゲン)の部分に異常が見つかることを発端としているのです。

皮膚、筋肉…心臓まで
慢性的な炎症を引き起こす 

 膠原病は、皮膚、筋肉、関節、血管、骨、内臓に広く存在するコラーゲンに対して、慢性的に炎症が生じることから発症する病気です。具体的な症状は全身性のものであり、発熱などの風邪症状に始まることが多く、皮膚(顔面紅斑、不定形な赤発疹、皮膚硬化など)、粘膜(反復する口腔内潰瘍、陰部潰瘍など)、目(ブドウ膜炎、ドライアイなど)、関節(疼痛、腫脹)、筋肉(筋力低下)、肺(間質性肺炎、胸膜炎)、心臓(心膜炎など)、腎臓(尿タンパク、下肢のむくみ)と多様です。

多様な要因が複雑に絡んで発症
治療には新薬の活用も

 原因ははっきりとしたことは分かっていませんが、遺伝的な要因と紫外線、感染、ストレスなどの環境要因が複雑に絡み合って、自己に対する免疫機能が異常となり発症します。

 検査は血液検査で血沈やCRP、抗核抗体や疾患鑑別のため各種特異的な抗体を調べます。

 治療は疾患によって多少異なりますが、基本的にはステロイドや免疫抑制剤を使用します。最近では、生物学的製剤という新しい薬剤も出てきています。

 症状に思い当たる人は、リウマチ科の医療機関を受診してください。

MEMO

免疫に異常を来す全身性の病


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