広島、山口、香川など全国各地から集められた散水車。県内各地で毎日、路面を消毒している=18日午後1時15分、宮崎市跡江
平穏求め続く戦い 見えない敵に県民一丸
口蹄疫の感染拡大が止まらない。発生が分かって2カ月。いち早い終息を願う県民の思いを裏切るかのように、殺処分した家畜は20万頭超に上っている。見えないウイルスとの戦いが県内各地で日夜続く。爆発的な感染の広がりに県は5月18日、非常事態を宣言。次々と大きなイベントが中止になり、図書館や公民館など公共施設も閉まった。口蹄疫は、発生地域の商店や飲食店の経営にも影響を及ぼしている。
えびの市の清浄化など明るいニュースもあった。だが、県内から口蹄疫を根絶させるまで気の緩みは許されない。県は一層の消毒徹底を呼び掛ける。県民一丸となった戦いが続く。(写真部・米丸悟)