【評】雪と木と枝の影という最小限の被写体で、物語性のある世界が写されている。唯一、影のない所に配置された小さな木が、アクセントとして大きな存在。雪や樹氷は露出決定が難しい。斜面の光線の階調を生かすには、全体がやや灰色っぽくなるのは仕方ないことだろう。(写真部次長 沼口啓美)