【評】桜は満開のときが最高の輝きを放つ。散った花びらは惜春の思いを募らせ、寂しさもある。しかし、それでもまだ美しさを感じさせる桜は、被写体として魅力的だ。水面に映り込んだ樹木と落ちた花びらを絡ませているが、太陽の反射がないことで地上の桜と錯覚してしまう。思い切ったトリミングが成功した。(写真映像部長 中島雅隆)