【評】雨に煙る里山が人間の視覚に近い、ズームレンズの選択がされている。かかしにもリアリティーがあり、懐かしい風景に真実味が増して、3次元の紙芝居の世界が展開されている。かかし、土手、山林と情報を単純化したことも、見る者を引きつける作品の力になっている。(写真部次長 沼口啓美)