【評】稲がリズムとハーモニーを奏で、優しい色彩も相まって和ませる。棚田では何代にもわたり、米作りが行われているのだろう。人と自然が作り出した稲穂や、あぜ道がアートになっている。掛け干しに、案山子(かかし)が溶け込み、題にある主役が風景にのみ込まれている。(写真部次長 沼口啓美)