【評】化粧で化けるといわれるが、画一した化粧で顔から情報が消え、児童の実体が見えない。冷静にレンズを見つめる目に、すべての子どもが内在する、複雑な心のありようが映し出されている。被写界深度を極端に浅くすることで、見る者を目に集中させている。(写真部次長 沼口啓美)