【評】アオサギを風景の中に小さく入れ、ぎりぎりの露出設定がこれまでにない感覚の野鳥写真だ。NDフィルターで露出を落とし、タイトルの妖怪が出そうな雰囲気は伝わるが、体を青くして空を飛ぶ青鷺火にしては、サギがストレートに写りすぎている。残雪の山に立つ怪鳥に見えるのは選者の思いすぎだろうか。(写真部次長 沼口啓美)