【評】穏やかな港湾でよく見かける水面の造形。不定形な円を描く黄土色のラインが、基調とした濃紺と黒に入り込みアートになっている。題は撮る人と作品を見る人の大事な橋渡し。公募展の審査で題を確かめることはよくある。その光景が象徴するように、作品同様題名も心の表現だ。思いを込めた題にしてほしい。(写真部次長 沼口啓美)