【評】日没前のなぎと弱い斜光線、立ち止まる群衆と荒ぶる太鼓台の静止。数時間後には確実に、だんじりの衝突が予想されるだけに、作品の静けさは男たちの緊張と、エネルギーのマグマを感じる。人物を明確にしないアンダーな露出もタイトルに合う的確な表現。(写真部次長　沼口啓美)