【評】幾重にも重なる稜線(りょうせん)の先に雲海が広がり、その上に祖母山が浮かんで見える。早朝の熊本県の阿蘇・高岳から望む雄大な自然に心を奪われる。淡黄色に染まった世界は静まりかえり、ゆっくりと時間が過ぎていく。雲海が晴れ、ようやく日常が始まるのだ。(写真映像部長 中島雅隆)