【評】弧を描く黒い古墳と、雲間に輝く夕日が照射する大地。その間に男女が立つという、スケールの大きな舞台設定がいい。古墳は人を失い嘆く民の愛の象徴。そこで2人が愛を語るとすれば、愛の多様さと普遍性を感じドラマチック。過去と現在が交錯する古墳群ならではの作品。(写真部次長 沼口啓美)