【評】黒い世界から出現した、白い浄衣の神職の一団が浮かび上がっている。日常は見られない光景が目を引く。ストロボで背景を黒くしたとある。御冠の白いひもが輪郭を作り同化させない効果を出している。自然光が少ない曇天の境内での機転が作品となした。神に奉仕しながら、死者の霊を慰め、厄をはらう、神職たちの威厳と神々しさがまざまざと映されている。(写真部次長 沼口啓美)