病後児保育も行う「延岡子育て支援センターおやこの森」。明るい室内には子どもの好きなおもちゃなどが置かれている

父親や団体、積極参加 女性働きやすい環境に

 子育てをしながら共働きする夫婦の増加に伴い、県内でも女性が安心して働ける環境づくりへの機運が高まっている。男性の積極的な育児参加はその第一歩。また、子どもの送迎サービスなど新しい試みも見掛けるようになった。県内のさまざまな取り組みにスポットを当てた。

 男性の子育て参加を促そうと今年5月、父親たちが自ら宮崎市に立ち上げた「ファザーズ・みやざき」。毎月開く定例会に育児の悩みを持ち寄るほか、フェイスブックで情報交換を行う。留野直樹代表(40)は「県内では珍しい活動。父親同士で悩みを共有できる」、会員の長友芳立さん(37)は「夫婦間の意思疎通が育児に大きく関わることを気付かされた」と参加の意義を語る。

 同市佐土原町にある「おひさま保育園」で一日保育に挑戦した人もいる。西畑良俊副代表(33)は「園児たちとふれ合う中、多様な個性があることが分かった。保育園生活と成長の関わり合いも理解できた」と強調した。

 一方、子どもが病気の際、親が付きっきりで看病できない場合に頼りになるのが病後児保育。「延岡子育て支援センターおやこの森」は月20人ほどが利用する。看病には子どもごとに違う生活リズムの把握が重要。さらに病状への細やかな対処も欠かせず、准看護師兼保育士の柳田知愛子さん(42)は「水分補給や発熱など気遣うことは多い」。

 また、ここ数年、タクシーの送迎サービスが徐々に利用を伸ばしている。全国子育てタクシー協会に加盟する宮崎市の「MR交通」は通学などを手助けするサービスを展開し、好評という。

 専任運転手の沖田幸雄さん(65)は「子どもに優しい声で話し掛け安らぎを演出する」とサルのぬいぐるみが置かれた車内から笑顔をのぞかせた。

 消費税増税で家計が圧迫され、共働きの流れはますます加速する。安心して頼れる支援の仕組みを増やすことが、少子化打開の鍵になるだろう。