【評】鮮明で影をつくりながら泳ぐのは幻の魚、足元の靴以外は不鮮明で、流れて写るのは現実の少年。床に映された魚を追う少年が、低速シャッターで撮られ不思議な世界ができている。実際の照明は作品より明るいが、アンダーにしたことで非現実感が増し写真の良さが発揮されている。右で泳ぐ魚の頭が切られ、分かりにくいのが残念。(写真部次長 沼口啓美)