【評】明治時代に造られた熊本県山鹿市の芝居小屋八千代座で催された山鹿灯籠踊り。静かに舞う優雅な踊りが見る者を魅了する。抑え気味の露光間ズーミングで、人物と和傘から伸びた薄い光跡が、おしとやかな動きを際立たせる。古式ゆかしい伝統美に新たな息吹を与えた一枚だ。(写真映像部長 中島雅隆)