【評】多くの人が舞台の立ち手の顔だけを凝視することはないだろう。舞台を下りた舞手の顔を大胆なフレミングでアートにする感覚がいい。初化粧で初舞台なのだろうか、感情が見えないくらいの厚化粧が作品の魅力。よりアップで狙い造形的にすると、見る者はまつげやまゆなど、強く化粧された部分に意識が集中しポートレートの域を超える。(写真部次長 沼口啓美)