【評】鏡と化した八方池(長野県白馬村)の湖面が八方尾根を映す。シンメトリー構図を使った、夏山の美しい情景の作品だ。気温があまり上がらなかったのか、険しい稜線(りょうせん)が見える。現地に到着したときはガスと雲で視界が悪く、撮影まで3時間待ったという。中野さんの粘り勝ちだ。(写真部次長 中島雅隆)