【評】二人の組み合わせが決定的。背景の石垣や丸と四角のミラーなども時代の変遷を感じさせる。祭りに急ぐ母親がたくましい足でペダルをこぎ、指先まで化粧を施した娘が、信頼する母の腰に手を添える。ほころぶ表情から児童の満足感や、これから始まる祭りへの期待感が伝わってくる。地域の建物や風景が変わっても、親子の愛は不変ということだ。動きのある被写体に対して機敏な対応が良かった。(写真部次長 沼口啓美)