【評】アートであり貴重な記録写真でもある。4人の表情がそれぞれの立場や役割を語っている。奥の児童は年配者の手元を見つめ、いずれは化粧を施す立場になり、祭りの予感の中で眠る幼児も児童へと成長すれば踊りに参加することだろう。地域の伝統はこのように生まれ、受け継がれる。島に生きる人たちの濃密な人間関係まで写っている。(写真部次長 沼口啓美)