【評】十五夜の日に撮影。夜空で強い光を発す月を脇役に配し、斜面でひっそりと咲くハマユウを主役に抜てきした。弱い光を当て、しとやかさも演出。叙情的な作品になった。月の光に照らされた海面がやや目立つ気もするが、作者のセンスの良さがうかがえる。(写真映像部長 中島雅隆)