【評】美しく咲き誇る桜を写すのではなく、満天の空に輝く星と風を表現した。露光時間を20秒に設定し、きらめく星を光の点で捉えることができた。木全体をシルエットにしたことで絵画的な仕上がりに。天の川や流れる雲、街の明かりが星空にグラデーションで映え、広がりを感じることができた。欲張らずに表現したい被写体を忠実に撮影した、作者の思いが伝わる作品だ。(写真映像部長 中島雅隆)