【評】無数の星が弧を描く夜空に、大きく旋回する飛行機の光跡が伸びている。大根やぐらや杉林のシルエットなど、ポイントになる被写体が的確に配置され安定感が増し、美しく仕上げることができた。飛行ルートはその日の気象条件で変わるが、撮影中に偶然、旋回する飛行機に遭遇したようだ。それを画角の中に取り入れたことで、作品の価値が高まった。大根やぐらは光を当てたため、説明的になってしまった。少々欲張り過ぎたと思う。 (写真映像部長 中島雅隆)