【評】カラフルなビルの看板が雨でぬれた路面に反射して、色みの派手さが目を引く作品に仕上がった。若干の手ぶれはあるが、街の雑踏を写した場合など、動きが強調されて好結果になることもある。宮崎の街も部分的に切り取ると都会的な要素は至る所に隠れている。写真を撮る目で観察していると、思わぬ所に被写体はあるものだ。実は、ビルの中に行きつけの店がある。当たり前の光景にカメラマンの目を忘れていた。“やられた"。 (写真映像部長 中島雅隆)