【評】花火は印象が強い被写体なので、独創性を持たせるには、風景と絡めたり、ピントリングを動かしながら撮影する「アート花火」などの工夫が必要だ。この作品は目の付けどころがいい。夜空に打ち上がった花火に見とれる見物客。その背後にあるたくさんの窓ガラスには反射した花火がパズルのように映し出されている。「こちらの花火も乙ですよ」と、周りの人たちに教えてあげたくなる。縦で撮影するか、左右を大胆にトリミングするとタイトルにも合ってくるだろう。(写真映像部長 中島雅隆)