【評】細かな無数の星の光跡が美しく表現されている。星空を眺めていると、遠近感がなくなり、自身が宇宙空間に放り出されたような感覚を覚える。星景写真は、現実逃避できる面白い被写体でもある。約23分の露光時間なので、車のライトや写真を撮りに来た花見客のストロボの光など、邪魔も多い。最近、主流になりつつある比較明合成を使わず、一発勝負の長時間露光での撮影方法に親しみを感じる。(写真映像部長 中島雅隆)