【評】ピントを中央部に的確に合わせつつ、スローシャッターで動きを演出しているので、異空間の雰囲気をうまく表現できた。画角の選択がいいので、間延びすることなく、見る者は視点が一点に集中し引きつけられるだろう。美しい仕上がりで、偶発的なブレが一切なく、作者の思い通りの作品になったのではないだろうか。人影の配置を工夫して、遠近感を強調してもよかったと思う。(写真映像部長 中島雅隆)