【評】光の十字架の前にたたずむ女性は、引き込まれるのをためらっているのか。天井と両壁に伸びる光と人物のシルエットが上手に表現できたが、もう少し人物に動きがあってもよかった。作品の大部分を占める暗部をトリミングでカットしがちになるが、残すことによって光の十字架に目が行き、見る者も引き込まれそうになる。非常にシンプルな構図だが印象に残る作品に仕上がった。(写真部次長 中島雅隆)