【評】東京・羽田空港に数年前に導入された案内ロボット。電源を切られて首を垂れたその姿は、うなだれているようにも見える。上司に叱られ落ち込んでいるのか、などと「人物」を連想せずにはいられない。ロボットが浮き上がるように自然光をうまく利用した広めの構図もいい。見逃しそうな被写体にカメラを向け、物語性の強い作品に仕立てた。(写真映像部長 中島雅隆)