【評】批評が作品に追い付かない。傑作だ。画面いっぱいに躍動する生命感がみなぎっている。児童を中央に、川まで下る斜めの尾根などの構成も完ぺき。渓谷の音や空気まで伝わって来そう。手にしたこいのぼりは故事にある鯉(こい)が成長した龍(りゅう)にも見え、児童の所作と相まって勢いがある。常連の金丸さんが、二カ月の充電期間を終えて内容も多彩になって応募。ほかの二点も入選レベルの作品だった。年度賞に向けて再挑戦だ。(写真部次長 沼口啓美)