【評】新富町の新田原基地上空を飛行する仏航空宇宙軍の戦闘機を、見事に月と重ねた。炎天下、撮影には5時間を要したという。執念もさることながら、運も味方に付けた。二つの被写体を重ねたため迫力が増し、見応えがある。決定的瞬間を捉えた喜びは、写真の醍醐味(だいごみ)の一つだろう。(写真映像部長 中島雅隆)