宮崎日日新聞ニュース&スポーツ
過去の大会
第95回大会(2013年)

優勝:延岡学園

準優勝:聖心ウルスラ


第94回大会(2012年)

優勝:宮崎工業

準優勝:聖心ウルスラ


第93回大会(2011年)

優勝:日南学園

準優勝:延岡学園


第92回大会(2010年)

優勝:延岡学園

準優勝:宮崎第一


第91回大会(2009年)

優勝:都城商業

準優勝:宮崎商業


第90回大会(2008年)

優勝:宮崎商業

準優勝:日南学園


特集「つかめV宮工」

強豪相手「よくやった」 宮崎工惜敗

2012年08月11日付
「本当によくやった」―。本県代表の宮崎工が52年ぶりの夏の甲子園を戦った10日、甲子園球場には生徒や出身者ら大勢が駆けつけ、一球一球に大きな声援を送り続けた。

 宮崎市内のホテルでは、卒業生らがテレビを通して応援。強豪天理(奈良)に惜敗したものの、互角の戦いを繰り広げたナインに温かい拍手が送られ、健闘をたたえていた。

 三塁側アルプススタンドには、生徒ら約450人でつくる応援団のほか、関西や関東の県人会員、同校OBらが陣取り、真夏の日差しに負けない声援。同校の吉田郷志教頭は「準備した1500枚の入場券がなくなりました」。

 ベンチ入りできなかった野球部員らがリーダーを務め、メガホンで声を張り上げ、曲に合わせて踊るなど一体感のある応援。それに鼓舞されたかのように一回表、先頭打者の浮田光士朗選手(17)が右前に安打を放った。「よっしゃー。いけるぞー」。スタンドも緊張が解けたように笑顔が広がった。

 浮田選手の父真治さん(46)は「調子はいい。よくきれいに狙い打ってくれた」とうれしそう。3回を完璧に抑えたエース長友宥樹投手(18)の母幸代さん(50)は「いつも通りのピッチングができている。このまま九回まで抑えてほしい」と祈るような表情に。

 四回裏のピンチでは、ライトの堂免尚貴選手(17)が好返球でホームインを阻止。兄篤志さん(18)は「キャッチャーにいいボールを返した。夢の甲子園で戦う弟を誇りに思う」と好プレーに満足げ。

 伊比井基貴選手(17)の一打で先制すると、応援は最高潮。飛び上がったり肩を組んだりして、喜びにスタンドは大揺れ。伊比井選手の兄悠嗣さん(19)は「よく打った。最高の弟だ」と感激に声がうわずる。

 直後の六回裏に逆転され、七回裏には追加点も。応援団長の白坂亮太君(18)は「最後まで笑顔でいこう」と沈みがちなスタンドを駆け回り、逆転を信じて盛り上げた。しかし願いは届かず試合終了。

 選手たちがアルプス席にお礼のあいさつをすると、「ここまで来られてよかった」「本当にお疲れさま」とねぎらいの言葉と拍手。父母の会会長の土持武美さん(45)は、涙を浮かべながら「最後まで諦めず十分戦ってくれた。苦しい練習を頑張り、試合でも一生懸命プレーした。誇れる選手たち」とたたえていた。

【写真】6回表、伊比井選手のタイムリーで先制し喜びに沸く宮崎工スタンド=10日午後、甲子園球場
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