「ダッシュ日南学園」
「強豪相手よくやった」 スタンド応援団
2011年08月07日付

スタンドには、前日に日南市を出発した野球部や応援部、吹奏楽部などの生徒約300人に加え、保護者や県人会、同校OBなど計700人の大応援団が詰めかけた。
序盤は投手戦。先発の古市賢助選手が相手打線を封じ、四回まで「0」を刻んだ。古市選手の父貴士さん(42)は「ペースを崩さず自分の野球をしてほしい」と夢の舞台で快投する息子に熱い声援を送った。
均衡が破れたのは三回。2死から2点を先制すると、盛り上がりは最高潮に。好守に見せ場をつくった谷口周平主将の父喜啓さん(53)は「好投手が相手なので本人は最高にうれしいだろう」と目を細めた。吹奏楽部の太鼓担当は手にまめをつくりながら応援。1年の米田晶子さん(16)は「得点シーンはすごく興奮した。応援にも力が入る」。
九回に同点に追い付き再びスタンドを沸かせたものの、延長十回裏でサヨナラ負け。応援団の先頭で声をからした野球部3年の中川大誠君(18)は「全力を出し切った。何も言うことはない」と仲間をたたえた。
渡辺星弥選手の父司さん(42)は1年の大半を海上で過ごすカツオ漁師。「息子のユニホーム姿を一度は見ておかないと」と、宮城県気仙沼市から駆け付けた。試合が始まっても「息子が大舞台にいるのかまだ実感が湧かない」と言いながら見守った。
「息子から父への最高のプレゼントになった」と母ルミ子さん(40)。県大会では控えだったが、大舞台で先発した渡辺選手は「今まで両親には迷惑を掛けてばかりいた。父を甲子園に連れてくることができてうれしい」と感謝する一方、「本当はもっと打って期待に応えたかった」と本音をのぞかせた。
【写真】先制点を挙げ、喜びを爆発させる日南学園応援団=6日午後、兵庫県西宮市・甲子園球場
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