目指せ!健康長寿 日本一

宮崎日日新聞

知ろう!実践しよう!
「健康経営」推進プロジェクト2020

 「目指せ! 健康長寿日本一」をテーマに宮崎日日新聞社が、県や全国健康保険協会(協会けんぽ)宮崎支部などと協力して3年前からスタートさせた「知ろう!実践しよう!『健康経営』推進プロジェクト」。「withコロナ」の今、感染防止など社員の健康を守ることで、生産性向上を図る健康経営への関心が高まっています。また県では、2013年度から23年度まで「健康みやざき行動計画21(第2次)」に基づく取り組みを推進しています。初回は河野俊嗣知事に本県の健康課題や改善策、健康経営の重要性などについて聞きました。

民間のネットワークなど活用-河野俊嗣知事

健康づくり実践に期待

河野俊嗣知事
本県の健康課題や健康経営の重要性について語る河野知事
―「健康長寿日本一」に向けて本県の健康課題は。
知事 健康寿命の全国順位は2013年が男性8位、女性4位でしたが、16年は男性23位、女性25位。男性の数値は向上しましたが、全国でもさまざまな取り組みが進められ、順位が下がりました。ただ、平均寿命と健康寿命の差は13年より縮まっており、手ごたえを感じています。差をさらに縮小することが個人の生活の質の向上や医療、介護費用削減につながります。

 18年度中間見直しの結果によると、13年度と比べて男性の肥満者の割合が増え、男女とも1日の平均歩数が約1000歩減少しました。野菜摂取量は増えていますが、1日に必要とされる350㌘に7割の人が達していません。食塩を取りすぎている人の割合も増えていますので、さらなる改善に取り組みます。
―課題改善への具体的な取り組みは。
ひなたベジフェア
「ひなたベジフェア」に出展したブースで「へらしお」「ベジ活」を呼び掛ける職員=昨年11月
知事 ①めざせ適正体重②野菜を1日プラス100㌘(ベジ活)③食塩を1日マイナス2㌘(へらしお)④1日プラス1000歩―の目標を掲げています。
県では飲食店や弁当店、総菜店のうち、野菜を多く使用するメニューを提供している店をベジ活応援店として登録しています。店の前に立っているベジ活ののぼりが目印です。ウォーキングを広く普及し、日常生活の一部に定着させようとスマートフォンを使ったアプリ「SALKO」を制作し、普及させる取り組みも行っています。
―昨年7月に職員の健康保持・増進を図る「健康県庁」に全庁を挙げて取り組むことを宣言しました。
知事 社会人は職場での健康への意識付けが重要です。今回の宣言は「隗より始めよ」で健康経営に取り組む一企業としてモデルになろうと始めました。特定健診の受診率の向上、食生活の改善、徒歩や自転車通勤などにより運動機会を増やす、受動喫煙防止、メンタルヘルス対策の充実に取り組んでおり、経済産業省の「健康経営優良法人」認定の申請を目指しています。

 今年6~7月に全庁職員9027人にアンケートを実施。生活習慣に関する行動を分析すると、全国と比べて健康づくりを続けている「維持期」の割合が高く、健康の意識付けができていると確認できました。今後ますます県内企業の参考となる取り組みを進めてホームページ(HP)やリーフレットで情報を提供し、機運を高めたいと思います。
―健康経営推進のための県の取り組みを教えてください。
知事 健康経営の普及啓発に積極的に取り組む企業を「健康経営サポート企業」として登録。現在10社となっています。全国健康保険協会(協会けんぽ)宮崎支部と連携して健康宣言をした事業所をサポートする体制整備を進めているほか、2015年度から従業員や家族の健康づくりに模範的に取り組む中小企業や事業所を対象に「健康長寿推進企業等知事表彰」も行っています。各保健所でも地域の商工団体などと連携するなど健康経営を進めています。
―昨年7月にアクサ生命保険と包括連携協定を結びました。今後、期待されることは。
知事 アクサ生命保険をはじめ民間企業と協定を締結し、協力を得ながら取り組みを進めています。アクサ生命保険は商工会議所や協会けんぽとも協定を締結しており、広いネットワークがあります。

 ほとんどの社員が健康経営アドバイザーの資格を取得し、県内企業へさまざまなアドバイスをしています。県が健康経営の啓発を行い、民間企業が、その輪を広げていく力になってもらいたい。企業が持つノウハウやネットワークを活用することが有効だと思います。
―「withコロナの時代」に企業が従業員の健康を守るためにすべきことは。
知事 感染防止徹底に企業が果たす役割は大きいと思います。手洗いを徹底し風邪のような症状がある時には休む。3密を避ける、換気の徹底などに取り組んでほしいですね。時差出勤やテレワーク、オンライン会議などコロナ対策が働き方改革にもなります。「社員の健康を守る」「良い仕事ができる環境をつくる」ことは会社の生産性や収益性を上げる健康経営につながります。
―健康経営の重要性をどう考えていらっしゃいますか。
知事表彰
従業員や家族の健康づくりに模範的に取り組む中小企業や事務所を対象にした健康長寿推進企業等知事表彰=昨年12月
知事 健康は一人一人にとって大切です。特に今は、皆さんが健康の大切さを改めて感じていると思います。働いている方々に健康の意識付けをするためには健康経営への取り組みが重要な役割を担います。企業が業績をアップするには社員が健康でなければなりません。健康経営を経営戦略の重要課題として位置付け、企業が社員の健康づくりを実践していくことに期待しています。

 本県は温暖な環境や全国を代表する素晴らしい食材にも恵まれています。一人一人が健康への意識を高めることで「健康長寿日本一」や活気ある宮崎づくりに結び付きます。

 国民スポーツ大会に向けてスポーツだけでなく、健康づくりの振興も図っていきます。私も普段、運動をしていますが、時間は意識すれば、つくれます。みんなで一緒に頑張りましょう。
■主催
宮崎日日新聞社
■共催
宮崎県
■特別協賛
アクサ生命保険株式会社
■後援
協会けんぽ宮崎支部
宮崎県商工会議所連合会
宮崎県商工会連合会
宮崎県中小企業団体中央会
宮崎県経営者協会
■企画・制作
宮崎日日新聞社 業務局