著名書評家が読者の立場で読みたいミステリー小説を選ぶ第19回「このミステリーがすごい!」(宝島社主催)の大賞に、本県ゆかりの新川帆立(しんかわほたて)さん(29)の「元彼の遺言状」が選ばれた。賞金は1200万円。
新川さんは米南部テキサス州ダラス出身。生後半年から宮大付属中卒業まで宮崎市で過ごした。東京大法学部を経て弁護士となり、仕事の傍ら小説家を目指してきた。現在は東京在住。
同著は主人公の女性弁護士が、元交際相手で大手製薬会社御曹司の死の真相を解き明かすミステリー。芯が強く、型破りなヒロインの人物造形が高く評価され、3人の選考委員の満場一致で受賞が決まった。
新川さんは「信じられない気持ちだが、小説家になりたいという夢をかなえられてうれしい。これをチャンスに励んでいきたい」と話している。来年1月上旬に刊行予定。