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高校野球、県内歴代最強は? 寺原擁する日南学がトップ

2018年7月1日掲載

2001年夏の甲子園でベスト8まで勝ち進んだ日南学園。本県の歴代最強チームとして最も多くの支持を集めた。写真は初戦の四日市工(三重)戦

 県内高校野球チームで歴代最強は、寺原隼人投手(現ソフトバンクホークス)らがいた2001年の日南学園-。7日開幕する第100回全国高校野球選手権記念宮崎大会に合わせ、宮崎日日新聞は、読者アンケートや野球関係者への聞き取りで計100人の意見を取りまとめた。2位はPL学園と春夏連続対戦した1984(昭和59)年の都城。8強入りした2009年の都城商、準優勝した13年の延岡学園がともに3位。超高校級投手を擁した学校や強豪と熱戦を繰り広げたチームが強烈な印象を残している。

 01年の日南学園は最多の32票を獲得。甲子園で当時高校生最速の154キロをマークした寺原投手ら140キロ超えの投手が3人おり、井手正太郎選手ら打線も強力。ベスト8で涙をのんだが「全国優勝に一番近かった」(県央部30代野球部監督)といった声が聞かれた。

 2位で1984年出場の都城は10票。プロに進んだエース田口竜二投手や田中幸雄選手らを擁し春は4強、夏はベスト16。いずれも桑田真澄、清原和博選手の“KKコンビ”がいるPL学園(大阪)に敗れた。旧佐土原町(現宮崎市佐土原町)出身の会社員、中谷俊一さん(42)=東京都杉並区=は「史上最強といってもいいPL学園と春は互角の勝負を演じ、脳裏に焼き付いた」と振り返った。

 3位は8票の2校。8強入りした2009年の都城商は「新西貴利、藤本雄也両投手がおり、打撃も良く穴がなかった」(県央部50代監督)。13年準優勝の延岡学園は「県勢が成し遂げていない結果を残した」(県北部30代野球部長)と最高成績が評価された。

 5位は1995年の日南学園で6票。エース坂元綱史投手が奮闘、平下晃司選手ら強力打線を武器に甲子園に春夏連続出場し「こんなに打撃を鍛えられるのかと思った。群を抜いていた」(県西部40代監督)。次点は、4番で2年生エースの水谷実雄投手が引っ張り4強入りした64(昭和39)年の宮崎商で5票だった。

 県内高校野球部の監督、部長ら関係者80人への聞き取りと宮崎日日新聞に寄せられた手紙やメール20件を集計した。