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「夜光雲」幻想的な光景 イプシロン打ち上げ

2018年1月19日掲載

都城市高崎町のたちばな天文台で撮影されたイプシロン飛行後の夜光雲=18日午前6時6分から5分間撮影(岩穴口栄市さん提供)

 鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から18日午前6時すぎに打ち上げられた小型ロケット「イプシロン」3号機は、本県からも観測された。青や赤の夜光雲も現れ、見届けた人たちは「きれい」と声を上げた。

 都城市高崎町のたちばな天文台では、打ち上げ後に青や赤の光が広がる幻想的な光景が広がった。学芸員の岩穴口(いわなぐち)栄市さん(41)は、「気象や発射時間などの条件がそろわないと見られない、まれな現象」と興奮した様子。

 岩穴口さんは、夜光雲は17日の降雨で空気が澄み、打ち上げの時間帯は雲が少なかったために見えたと分析した。「七色のような光はロケットの噴出物が上空で凍り、太陽に照らされたものではないか」

 延岡市の愛宕山山頂にある駐車場で写真撮影した同市野地町、飲食業山下政宏さん(35)は「オーロラみたいにきれいな虹色の光だった」と喜んだ。打ち上げ後10~15分たつと、「光から雲がふにゃふにゃと広がり、幻想的だった」という。

 小林市真方の自営業福田俊幸さん(41)は「ロケットが飛ぶとは知らなかったのでびっくりした。普段見ることのない形の雲できれいだった」とうれしそうに話した。