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西郷隆盛 直筆の漢詩見つかる 都城の男性宅

2018年12月6日掲載

都城市の津曲さん(左)の自宅で見つかった西郷隆盛直筆の漢詩の巻物。「南洲書」の文字が最後に添えられている=5日午後、都城市・都城島津邸都城島津伝承館

 都城市は5日、都城島津家家老の子孫の同市早鈴町、津曲靖麿(やすまろ)さん(79)の自宅から、西郷隆盛直筆の漢詩の巻物が見つかったと発表した。これまで発見された西郷の漢詩では確認されていない中国の古典が引用されており、史料価値が高いという。市教委に寄託され、同市の都城島津邸都城島津伝承館で8日から公開される。

 巻物は和紙で長さは縦34センチ、横461センチ。最後に西郷の署名に当たる「南洲書」の文字と本名の「隆永」「南洲」の印が添えられている。「一」「勝」の字体や印などの特徴から1873(明治6)~74(同7)年ごろに書かれたとされる。鹿児島市の西郷南洲顕彰館で鑑定を受け、今年11月下旬に直筆と判明した。

 「酌古(しゃくこ)論」の文言が随所にあり、「常に準備をしておけば、問題が起こったときに落ち着いて対応でき、うまくいく」「英雄は小さなものにこだわらず、天に従い人に望めば、英雄として立つことができる」などと記されている。都城島津邸は、同様の言葉は「南洲翁遺訓」にも収録されており、西郷の信条をうかがえるとしている。

 津曲さんによると、巻物は、西郷らと交流のあった同家家臣で国学者の木幡栄周(こはたえいしゅう)から、高祖父に当たる津曲兼全(かねたて)に贈られたという。木幡が西郷から巻物を譲り受けた経緯は不明。木幡は、1868年の戊辰の役に従軍後、藩校「明道館」の学頭(校長)に就いている。

 巻物は、同家の歴史などに焦点を当てた収蔵史料展で来年3月31日まで公開される。

 同市では、西南戦争での戦功に対し、西郷から贈られた直筆の掛け軸が先月25日まで伝承館で公開されていた。