「妊活」を終えて約1年2カ月ぶりに帰ってきたアジアゾウの「みどり」=19日午前、宮崎市フェニックス自然動物園
みどりお帰り-。宮崎市フェニックス自然動物園に19日、雌のアジアゾウ「みどり」が、神戸市立王子動物園での「妊活」を終えて約1年2カ月ぶりに帰ってきた。スタッフや来園者ら約50人が出迎え、みどりがトラックから久しぶりに姿を見せると大きな拍手と歓声が起こった。
みどりは繁殖を目的に昨年7月、1年間の予定で王子動物園に預けられ、雄の「マック」と“結婚”。今年2、5月に交尾が確認されたが、妊娠していない可能性もあって期間を延長。その後、8月にも交尾が確認された。妊娠の有無については検査を実施し、12月初旬に判明する見込み。
みどりは18日、宮崎カーフェリーで神戸港を出発し、19日に帰園。長旅の疲れを見せない落ち着いた様子に宮崎市佐土原町の広瀬小1年飯田陽葉(あきは)さん(6)は「帰ってきてうれしい。赤ちゃんが生まれるといいな」と笑顔で話した。
展示再開は体調をみて決める。竹田正人副園長は「健康状態も良い。また多くの人たちに会いに来てもらいたい」と話していた。