後援会総会で、咲妃みゆさんのメッセージを代読した長友さん
高鍋町出身で宝塚歌劇団雪組娘役トップとなり、7月に同歌劇団を退団した咲妃(さきひ)みゆさんの後援会(前田光子会長、68人)が今後も活動を継続、次のステージでも活躍が期待される地元生まれのスターを強力にバックアップしていくことが決まった。18日にあった総会で会の存続を全会一致で承認。また、咲妃さんの父長友譲司さん(58)=同町蚊口浦=が本人のメッセージを代読、咲妃さんはこれまでの支えに感謝し、新たな活動への意欲を示した。
咲妃さんは2008年宝塚音楽学校入学。10年に同歌劇団に入り、14年に娘役トップに就いた。7月23日の公演「幕末太陽傳(でん)」「Dramatic “S”!」(東京宝塚劇場)の千秋楽舞台を最後に引退した。
長友さんによると、8月中旬に東京に拠点を移した。どのようなジャンルで活動していくかは未定だが、秋にはオペラ歌手らと収録したタンゴのCDアルバムの発売、秋から年明けにかけてのコンサート開催などが決まっている。「今は歌を歌いたいようだ。歌を軸に舞台などで活躍してくれれば」と長友さん。
町中央公民館であった総会には約20人が出席。メッセージは「(歌劇団で)大変充実した8年間を過ごした。皆さまの支えなくして今の私は存在し得ない」とし「この先も何事にも誠実に向き合い、高鍋で育った誇りを胸に一歩一歩歩んでいきたい」という内容。読み上げられた直後、大きな拍手が起きた。
娘役トップとなって以降3年間、すべての公演を鑑賞してきたという前田会長(80)は「卓越した歌唱力、演技力にいつも圧倒されてきた。咲妃さんは高鍋、宮崎の輝ける星。全力で応援していく」と話している。後援会は15年7月に発足した。